愛知学院大学歯学部同窓会愛知県支部
平成30年度支部学術講演会


日時:平成30年10月21日(日)13:00~15:00
場所:愛知県歯科医師会館 2F 歯~とぴあホール
講 師:橋下 徹氏
演 題:『橋下徹の一刀両断!時局を斬る』


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愛知学院大学歯学部同窓会愛知県支部 平成30年度 支部学術講演会
                                               理事 杉戸孝行(33回生)
 
 平成30年10月21日(日)13時より愛知県歯科医師会館にて、愛知学院大学歯学部同窓会愛知県支部
平成30年度支部学術講演会が開催されました。
  
 講師としてお招きしたのは、前大阪市長で弁護士の橋下徹氏、演題は「橋下徹の一刀両断!時局を斬る」
でした。大阪府知事、大阪市長、国政政党代表等を歴任され、現在もタレント、弁護士として活躍し、世間の
耳目を集め続ける講師だけに、講演当日は名古屋まつりが開催され会場周囲に交通規制がかかる中、
ホール以外にサテライト会場を利用しなければならないほど受講者が集まりました。
 
 内容は来年10月に予定されている消費増税に関する問題点の指摘、マスコミの報道する経済指標の裏側
の解説に始まり、中国のグレーターベイエリア構想とそれに対抗するためのスーパーメガリージョン構想、
さらにスーパーメガリージョン構想を実現するためのリーダーシップ論へと展開していきました。

 中国における広東省と香港、マカオを高速鉄道や海上橋で繋ぎ、産業集積を促すグレーターベイエリア
構想にヒト、モノ、カネが流れて行かないように対抗するには日本も東京、愛知、大阪の三大都市圏を繋
いだスーパーメガリージョン構想を実現し、それを率いる指導者がリーダーシップを発揮できる仕組みを整
えなければならないと熱弁を振るわれました。そして、この構想を実現するには現在の47都道府県制から
47の都道府県を9~13に仕分ける道州制が必要ですが、頑強な抵抗が予想される道州制の導入も指導者
が強力なリーダーシップを振るえなければ実現不可能とのことでした。しかし、そのリーダーシップは個人の
資質に頼るのではなく行政機構、仕組みによってリーダーシップは規定されるべきとの持論を述べられまし
た。このリーダーシップ論は同窓会、歯科医師会の組織の中の人間である自分、そして診療所を経営する
自分にとっても示唆に富んだ内容だったと感じました。

 講師は政界を引退して現在の生活に満足しているとのことでしたが、今回「橋下節」を間近で聞かせて
いただく機会を得て、政界への復帰を期待せずにはいられませんでした。

 末筆ではございますが本講演会のご後援を賜り、歯~とぴあホールをお貸しいただきました愛知県
歯科医師会そして内堀典保会長に厚く御礼申し上げます。